指導の際に効果的な声かけ「内的キューイングと外的キューイング」

2019/07/20

指導の際に効果的な声かけ「内的キューイングと外的キューイング」

こんにちは!

PCPトレーナーの柴田です。

運動指導中のクライアントへの声掛けはキューイングと呼ばれております。

この声掛けの質が良くないとクライアントに意図する動きが伝わらず、指導の質が落ちてしまう事に繋がります。

今回は指導の際に効果的な声掛けの方法をご説明致します。

 

内的キューイングと外的キューイングとは

「内的キューイング?外的キューイング?」

キューイングには2つの種類があります。

 

①内的キューイング:理論的で本質的な声掛けで行なうもの。

例えば、

「肩甲骨を寄せたまま、お腹に力を入れて、バーを真っ直ぐ上げましょう。」

のように、具体的のポイントを指示する声掛けです。

 

②外的キューイング:例えやイメージを使った声掛けで行なうもの

例えば、

「身体を一本の丸太のように保ちます。」

「足裏で地面をドンッと押すように」

のように比喩やオノマトペを使って指示する声掛けです。

 

どの様に使い分けるか

 

結論から申し上げますと、

どちらも大切です!!

 

ただ、クライアントによって使い分けていく事が重要となります。

 

スクワットの際に、「肩甲骨を寄せて~。」「膝をつま先から出さないように~。」「股関節の力を使って~。」

などと内的キューイング指導したとします。

自身が行なっている所を想像してみて下さい。

相当スクワットをやり込んでいる方なら、この声掛けでも集中力を乱さず、指示通りにこなすことが出来るかもしれません。

ですが、殆どの方は、いくつものポイントを同時に注意する事は出来ず、自然な動きが出来なくなり、不要な力みが出てしまいます。

人が、動作をする際に新しい事を意識出来るのはできて1つか2つです。

 

この様な場合には、外的キューイングを用いた方が好ましいかもしれません。

例えばスクワットの際に「下に繋がれたチェーンを真上にドンっと引き延ばすイメージで」と伝えれば、

1つの声掛けで、トリプルエクステンション、爆発的な筋発揮、重力方向に鉛直な運動などいくつものポイントを抑えることが出来ます。

こちらの声掛けの方が、力みの少ない動きとなり、より早く動作を習得していくでしょう。

 

では内的キューイングが有効になる場面は、どの様な場面でしょうか?

それは、動作が殆ど完成していて、細かな修正をする際です。

外的キューに対して内的キューは、広義の意味合いは持ちませんが、より具体的なアドバイスとなります。

熟練者に対しては、こちらの声掛けの方がより洗礼された動作に繋がりやすいでしょう。

また、人のタイプによっても使い分けが重要で、ロジカルに説明されるのが好きな方には内的キューイングが好まれる場合も有ります。

 

それぞれのメリットデメリットを知り、クライアントによって使い分ける事がコーチングの一つのポイントですね!

 

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